ベル&セバスチャン

kumaの個人的評価 35点

劇場公開日 2015年9月19日
レンタル開始日 2016年3月2日


あらすじ

アルプスの麓の小さな村で暮らす孤児セバスチャンは、山で一匹の野犬と出会う。家畜や人を襲う“野獣”と誤解され村人たちから命を狙われるその犬をベルと名付け、懸命に守るセバスチャン。そして孤独なもの同士、心を通わせていく。時を同じくして村には戦争が影を落とし始めていた。ナチスの捜索の手が伸びるなか、ユダヤ人一家を救うため、ベルとセバスチャンは道案内人として危険な冬のアルプス越えに命がけで挑む。

「ベル&セバスチャン」公式サイトより

感想

ストーリーは、ベル(犬)とセバスチャン(少年)が出会って心を通わせる前半のパートと、ベルとセバスチャンがユダヤ人一家の国境越えを助ける後半のパートに分かれます。

野犬のベルとセバスチャンが信頼関係を築きあげる過程がこの映画のキモとなる部分だと思うのですが、ベルとセバスチャンは出会ってすぐに意気投合し、心の通じ合った「友達」になるため、観ている方は肩透かしをくらいます。

ストーリーは単調で、盛り上がる場面もそれほどなく、後半は暗い画面が続くこともあって強烈に眠くなります。

ラストシーンも投げやりな感じで笑ってしまいました(命がけでアルプスを越えてきたセバスチャンに「一人で帰れ」って酷すぎます。)。原作は知りませんが、原作もこんな感じなんでしょうか。

家族で一緒に観るのに適しているような雰囲気を醸し出している映画ですが、とにかく話が単調で、登場人物に感情移入することも難しいので、最初から最後まで集中力を切らさずに見るのは至難の業でしょう。

なお、この映画は雄大なアルプスの風景も見どころの一つですが、レンタルはなぜかDVDしかなく画質が荒いので、景色の美しさは楽しめません。

予告編