「完全なるチェックメイト」感想(ネタバレなし)

Pawn Sacrifice

実在の天才チェスプレイヤーの生涯を描いた映画。70点

 ©2014 Lions Gate Entertainment Inc.

あらすじ

1972年、アイスランドで行われたチェス世界選手権で、ボビー・フィッシャー(トビー・マグ ワイア)とボリス・スパスキー(リーヴ・シュレイバー)が対戦する。長きにわたりソ連がタイトルを持ち続けてきたが、史上初のアメリカ人挑戦者が誕生。若 き天才の登場に世界中が注目する中、ボビーは第2局に出現することなく不戦敗となり……。

シネマトゥデイより

感想(ネタバレなし)

チェスの対決そのものよりも、チェスプレイヤーであるボビー・フィッシャーの人生にスポットを当てたストーリー。

チェスのシーンは、終盤の世界王者スパスキーとの対戦を除いて、比較的あっさりしている。盤上での高度な心理戦を期待すると肩透かしを喰らうことになる。

観終わった後の率直な感想としては、「何か期待していたものと違う」といった感じ。

フィッシャーは精神的にかなり不安定で、周りの人間に無茶な要求をするが、そもそもなぜ、フィッシャーが病的な精神状態に追い込まれてしまったのか、そのあたりが十分掘り下げられていないので、観ていて単に「自分勝手でイヤな奴」としか思えなかった。

映画の途中で観ている側の予想を裏切るような展開があればよかったが、それも特になかった。

期待していた映画だけに、ちょっとガッカリする内容だった。

劇場公開日 2015年12月25日
リリース日 2016年7月6日

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