「SPY/スパイ」感想(ネタバレあり)

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「本格アクション・スパイ映画」を装った皮肉たっぷりのコメディ映画 80点

 © 2016 Twentieth Century Fox Film Corporation.

あらすじ

CIAで働くスーザンは、現場のエージェントの目となり耳となって彼らを誘導する分析官。ある日、核爆弾の売買を阻止する任務を遂行中に、パートナーのファインが冷酷な武器商人、レイナによって殺されてしまう。テロリストに核爆弾を売ろうとするレイナを阻止するため、自ら志願して現場のエージェントになることを決意したスーザン。スパイとしてド素人の彼女は、仲間のスゴ腕エージェント、リックとともに凶悪組織の計画を阻止できるのか!?

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感想(ネタバレあり)

ストーリーは、「CIAのエージェントがテロリストの組織に潜入し、核兵器の密売を事前に阻止する」、というもの。

これだけ聞くと、「また、この手の映画か」という感じでウンザリしてしまうが、実は、映画の中身はバリバリのコメディに仕上がっている。

CIAでオペレーターをしている中年おばさんが突然スパイに抜擢されて敵の組織に潜入し、知恵と勇気を駆使して核兵器の密売を見事に阻止してしまう。

思わず「そんなにうまくいくか」と突っ込みたくなるが、コメディ映画なので全く問題なし。

この映画の面白いところは、クライム・サスペンスにありがちな展開を逆手にとり、皮肉たっぷりに笑いに変えているところである。おそらく、コメディ要素を際立たせるために、敢えて有りがちなストーリー展開を選択していると思われる。

ジェイソン・ステイサムを「イタい」役どころで起用しているのもコメディ映画として絶妙な選択。

若干、痛々しいシーン(硫酸?で喉が焼けるシーンや手に包丁がぶっすり刺さるシーン)があるが、全体として普通に楽しめる内容だった。

テロリストを扱った映画には辟易していたところだったので、この映画をみて少しスッキリすることができた。


劇場未公開
リリース日 2016年8月3日
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