「ヴィジット」感想(ネタバレあり)

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異常と正常の狭間を見事に描ききったシャマラン監督のサスペンス・ホラー。65点

あらすじ

休暇を利用して祖父母の待つペンシルバニア州メイソンビルへと出発した姉弟。
都会の喧騒から離れて、田舎での楽しい一週間を過ごす予定だった――その時までは。
優しい祖父と、料理上手な祖母。
しかし出会えた喜びも束の間、就寝時、完璧な時間を過ごすためと、
奇妙な「3つの約束」
“楽しい時間を過ごすこと”
“好きなものは遠慮なく食べること”
“夜9時半以降は部屋から絶対に出ないこと”
が伝えられる。
この家は、何かがおかしい。
夜9時半を過ぎ、異様な気配で目が覚める二人。
部屋の外から聞こえるただ事ではない物音に恐怖を覚えた彼らは、絶対に開けてはいけないと言われた部屋のドアを開けてしまう。
そこで二人が目にしたものとは――?

Amazonより

感想(ネタバレあり)

姉弟が、泊まりに行った祖父母の家でとんでもない目に遭うストーリー。

最初は優しそうに見えた祖父と祖母が徐々に異常な行動をとり始める姿は、リアリティがあって怖かった。

祖父母の異常な行動が「認知症」のせいなのか、それとも「狂気」によるものなのか、観ている側にも容易には判断がつかないところがこの映画のミソである。

姉弟が夜に隠しカメラでリビングを撮影するあたりは、「パラノーマル・アクティビティ」を彷彿とさせ面白かった。

ネタバレすると、終盤で二人(祖父母)が「狂気」の側にいたことが判明する。その場面こそがこの映画のクライマックスである。

しかし、真実が判明してからエンディングまでの約20分間は急速にスピード感を失い、リアリティもなく、完全に蛇足になってしまっている。

ラストの展開をもっと工夫すればかなりの高評価になった。

毎回話題になるシャマラン監督の映画だが、今作は普通に面白かったと思う。

劇場公開日:2015年10月23日
リリース日 2016年10月5日

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