目新しいアイデアが全くなく、既視感満載のエイリアン映画 35点
All rights reserved. Copyright Harbinger Down LP (2015)
あらすじ
大学院生セイディは大学の研究のため、仲間達と祖父の漁船“ハービンジャー号”に乗り込む。
調査中、海中に不思議な発光体を発見し引き上げる。それはソ連時代に打ち上げられた衛星の残骸で、中には氷付けにされた飛行士の死体が残されていた。
しかしその死体には謎の生命体が寄生しており、氷の中で活動を停止していた生命体は、船に上がったことで氷が溶け、宇宙飛行士の死体とともに消え去ってしまう。
クルーたちの思惑が交錯する中、生命体は液状に姿を変えながら出現し、彼らを襲い始める。
はたして彼らは、この謎の物体から生き延びることができるのか…。
Amazonより
感想(ネタバレあり)
凍りづけになっていた地球外生命体が漁船に進入し、船員を次々と捕食していくという話。
最終的には、主人公の女性が漁船ごと巨大な流氷に突っ込み、エイリアンを氷付けにして万事解決。
なんというか、20年くらい前の映画を見ているような古臭さを感じた。とにかくアイデアに目新しさが全く無い。それに加えて映像クオリティも低い。
斬新なアイデアが無くても、映像の見せ方ひとつで印象は変わると思うが、そういったところでの創意工夫の跡がほとんど見られない。
ただ「バクッ」と喰われて終わり。
登場人物の造形も薄っぺらく、魅力がほとんど感じられない。ロシアのスパイ(?)みたいな女は全くの蛇足。唯一、漁船の船長だけは渋い演技で良かった。
全体として、映画「エイリアン」を彷彿とさせるシーンが多数あるが、緊迫感や絶望感は「エイリアン」の10分の1以下。
この映画を観るくらいなら、「エイリアン」を見返したほうがはるかにマシ。
劇場公開日 2016年7月16日
リリース日 2016年10月21日