少年の繊細な心の動きを描いた、心温まる人間ドラマ。80点
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あらすじ
ジョシュは7歳にして天才的なチェスの才能を示す。それに気がついた父親は往年のチャンピオン、ブルースを息子のコーチとして雇う。第二のボビーフィッシャーを目指してレッスンを続け、やがてジョシュはその実力を全米のトーナメントで発揮し始める。実話を基に、親子の真実の愛を描いた感動のリトル・アメリカン・ドリーム。
公式サイトより
感想(ネタバレなし)
こんなに面白い映画があるのを知らなかった。
チェスを扱った映画であるが、その根底にあるテーマは親子の絆である。
自分の子供(ジョシュ)がチェスの才能に恵まれていることを知り、父親はジョシュにチェスの英才教育を施すも、父の期待が重荷となってわざと大会で負けるジョシュ。そのとき初めて父は自分の過ちに気づく。
映画のラストで描かれるライバルとのチェスのシーンは、ジョシュが大人の意見に左右されることなく、初めて自分の考えで行動するシーンであり、自然と涙があふれた。
人間の複雑な感情を、ありきたりな言葉で説明するのではなく、役者の仕草や表情だけで見事に表現しきっている。
素晴らしい脚本と役者に恵まれた傑作である。
ボビー・フィッシャーの生涯を描いた映画「完全なるチェックメイト」を観たあとに、この映画をみると、また違った面白さがあると思う。
劇場公開日 1994年2月5日
リリース日 2003年11月21日