「バレエボーイズ」感想(ネタバレなし)

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バレエダンサーを目指す3人の少年の友情と苦悩を描いたドキュメンタリー。70点

あらすじ

北欧・ノルウェーの首都、オスロでプロのバレエダンサーを目指す3人の少年–ルーカス、トルゲール、シーヴェルト。男子はめずらしいバレエの世界で、ひたむきにレッスンに打ち込む。時にはふざけ合いながらも厳しい練習に耐え、お互い切磋琢磨していたが、ある日ルーカス1人だけが名門ロンドン・ロイヤル・バレエスクールから招待を受け、3人は人生の分かれ道の選択を余儀なくされる。 12歳から16歳というもっとも多感な4年間に、危うくもしっかり未来を見据えひたむきに夢に向かって踊り続けるバレエボーイズ。

Amazonより

感想(ネタバレなし)

バレエスクールでダンサーを目指す3人の少年を追ったドキュメンタリー。

内容はバレエそのものよりも、少年達の友情や人間関係に焦点があてられている。

3人の少年はプロのバレエダンサーになることを夢見るが、現実は厳しく、将来のために学業を優先させるか、それともバレエにかけるか選択を迫られる。

そんな中、ルーカスがロンドン・ロイヤル・バレエスクールからオーディションの招待を受け、3人の友情にわずかな変化が訪れる。

この映画はここからが見どころで、夢を追いかける少年たちの揺れ動く心情がありのままに描き出される。

同じ境遇で切磋琢磨して頑張ってきた少年たちの間に明らかな立場の差ができ、ルーカスは少しずつ孤立していく。

バレエという特殊な世界を舞台にしているものの、この映画が描き出している少年達の繊細な心の動きは、誰もが少なからず経験したことのあるものであり、深く共感できる。

男子バレエを扱った傑作として「リトルダンサー」があるが、この映画は現実のバレエの世界の厳しさをシビアに描いたものとして全く別の面白さがある。

あくまでドキュメンタリーであるため派手な演出はないものの、大事なことを静かに伝えてくれるいい作品だと思います。

劇場公開日 2015年8月29日
リリース日 2016年11月2日

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