恋人を救うために過酷なミッションに挑む、一人のゲーマー男を描いた映画。10点
(c) Independent Film Productions & Fulwell 73 Ltd 2015
あらすじ
ロンドンのアパートに暮らすマットは、突然何者かの襲撃を受け意識を失った。気が付くと、部屋からは恋人のアナが消え、謎のパッケージが埋め込まれたベストを着せられている。鳴り響く携帯電話。知らない男の声。
「ベストの荷物を、時間内に指定の場所へ運べ。さもなくばアナを殺す。」
何が起きたのかわからないまま、男の指示に従うマット。しかし、任務を果たすために街へ出かけると、そこでは見知らぬ人物たちが次々と彼を追ってくる。さらに、数分ごとに、携帯からは次々と新たな司令が舞い込んでくる。一体、電話の向こうにいる人物は何者なのか。そして、自分はどんな事態に巻き込まれているのか。答えを見つけられないまま、マットはただひたすらに、恋人を救うため、過酷なミッションをこなしてゆくのだった…。
Amazonより
感想(ネタバレあり)
まず、この映画は「トランスポーター」シリーズとは何の関係もない。原題は「level up」。
家に引きこもってゲームばかりしている無職のどうしようもない男(マット)が、さらわれた恋人を助けるために、さまざまなミッションに挑戦するという、いかにもテレビゲームっぽいストーリー。
着想は悪くないが、どこかで見たことのある演出ばかりで、独自性がないことに加え、脚本が致命的にひどすぎる。はっきりいって個人が趣味で作成した映画レベルの出来。
オチをネタバレすると、恋人はそもそも誘拐などされておらず、マットはただ携帯で送られてくる指示に踊らされていただけ。マットの行動は逐一ネットで配信され、世界中の人が賭けの対象としていた。
正直、映画の序盤で大体そんなオチだろうと予想はついた。
映画の最後でこちらの予想を裏切る展開がないかと思って最後まで我慢して観たが、結局、何のひねりもなかった。
劇場未公開
リリース日 2016年11月4日