「欲しがる女」感想(ネタバレなし)

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嫉妬心に囚われた中年女性の狂気を描いた昼ドラ的サスペンス・ドラマ。40点

感想(ネタバレあり)

フランス映画特有のけだるい感じがあるものの、そこそこ面白く見ることができた。

ストーリーは、数年ぶりに地元に帰ってきた中年女性のコンスタンスが若くて美しいオードリーに嫉妬し、あげくの果てに殺してしまうというもの。

まさか殺してしまうとは思わなかったのでちょっと驚いた。

映画のラストで、コンスタンスがオードリーの働いていた不動産会社に行って、満足気な面持ちで彼女の座っていた椅子に腰を下ろすシーンは、狂気に満ちていて良かった。

彼女の行動は常軌を逸していて全く共感も理解もできないが、現実社会には彼女のように狂気をうちに秘めながらも、外には理性的な振る舞いをすることができる人間は結構いそうに思った。

そういう人間と関わりあいを持つと大変なことになるよ、という教訓が得られる映画だった。

コンスタンスの円熟したエロティック・シーンがこれでもかというくらい執拗に入ってくるので、そういうのが好きな人にはお勧め。苦手な人は観ない方が良いかも。

別に観なくても全く損はしません。

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「欲しがる女」

(劇場未公開 リリース日:2016年12月2日)

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