「グースバンプス モンスターと秘密の書」感想(ネタバレなし)

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大人も子供も楽しめるホラー・ミステリーの金字塔。75点

感想(ネタバレなし)

今から20年くらい前にNHKで放送されていた30分ドラマ「ミステリー・グースバンプス」シリーズの映画版。

子供向けのドラマにしては妙な不気味さがあって毎週楽しみに観ていたのを覚えている。

この映画では「グースバンプス」の原作者であるR・Lスタインが、自身の生み出した怪物を相手に対決する姿が描かれる。

かつての「グースバンプス」を観ていた視聴者にとっては、次々に現れる怪物たちに懐かしさを感じると思うし、初めて観る人にとっても導入部分が丁寧に描かれているおかげで違和感なく物語の世界に没入することが出来る。

話のテンポが非常に良く、コメディ要素も嫌味がなく普通に面白い。

ホラーでありながらグロ要素は極限まで抑えられ、エロ要素も皆無なので子供でも安心してみることが出来る。

近年、映像の過激化が進んでいる中で、こういう映画は貴重だと思う。

唯一残念なのは物語の中盤あたりでオチが完全に読めてしまい、ちょっとダレてしまうこと。

もともとが子供向けのシリーズだけにやむをえないとは思うが、もう少し「ひねり」が欲しかったところ。

クセのある作家を演じるジャック・ブラックが、役柄にピッタリはまっていてとても良かった。

テレビドラマ版の「ミステリー・グースバンプス」は、NETFLIXで配信中。

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「グースバンプス モンスターと秘密の書」

劇場公開日:2017年1月7日 リリース日:2017年2月17日

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