「盗聴者」感想(ネタバレあり)

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感想(ネタバレあり)

盗聴の録音テープを文字起こしする仕事を任された中年男が、国家規模の陰謀に巻き込まれ、命を狙われるというストーリー。

見る価値なしと断言できる映画。

ストーリーに何のひねりもないうえに、恐ろしくテンポが悪い。

どこかで見たことのある陳腐なアイデアの寄せ集めで、ある程度目の肥えた視聴者なら、最初の10分で見限る内容。

ネタバレすると、大統領選挙を有利に進めるために政府関係者などの会話を盗聴していた、ということらしいが、「だからどうした」と言いたくなる。

結局「アパートの一室で盗聴テープの文字起こしをする」、というアイデアだけに頼って作った映画で底が浅い。

本当につまらない。

そろそろ「フランス映画にあたりなし」と断定してしまってもいいかもしれない。

レンタルショップに行くと、フランスの映画は必ずといっていいほど「本国で○週連続1位!」という煽り文句が書かれているが、これほど当てにならないものはない。

日本人の感性に合わないとかそういう次元の話ではなく、そもそも全体的に作品としてのクオリティが低いように思われる。

WOWOWのジャパンプレミアは、日本初公開の作品を放映してくれるのでありがたいが、まさに玉石混合で、最近は特に「石」の割合が高いと思う。最後まで観られるのは1割くらいといってもいい。

もう少し目の肥えた人種を楽しませてくれる作品をチョイスして欲しいところ。

それとも、これでもマシな方なのだろうか。

20点(100点満点)