感想(ネタバレなし)
2017年アカデミー賞8部門にノミネート。アカデミー音響編集賞を受賞した作品。
原題は「Arrival」(直訳すると到着、出生)。
監督は日本ではあまり知られていないドゥニ・ビルヌーブ。ちなみに、「ブレードランナー」の続編で、2017年10月27日に公開される「ブレードランナー2049」の監督でもある。
本作「メッセージ」は、言語学者の女性が突如地球上に現れた異星人とコンタクトを試みるというストーリー。
面白いと感じた点は・・・
・「タイムループ」がストーリーの鍵となっていて、冒頭のシーンがラストシーンにうまく繋がっている点。
・映像にピタリとはまって気持ちの良い音楽。
・「ばかうけ」のような宇宙船のフォルム。
つまらないと感じた点は・・・
・主演女優のエイミー・アダムスに華がなく、絵的にいまひとつパッとしない。
・エイリアンの造形が100年前のアイデア。
・ストーリー展開にスピード感がない。
・手垢のついたストーリーと、ステレオタイプな人物描写。
【評価】
類似の作品として、ジョディ・フォスター主演の「コンタクト」が思い起こされる。
残念ながら、「コンタクト」以上のSFロマンは感じられなかった。
ある程度SF映画を見慣れている人には、どこかで見たことのある話の寄せ集めに感じると思う。
悪くはないが、ワン・アイデア勝負の作品で見どころに乏しい。
35点(100点満点)
メッセージ